心理学
出題形式としては、用語説明や論述問題がほとんどです。問題の分量が多めですので、時間配分を考えながら解く力も必要になります。
出題傾向としては、発達心理学と臨床心理学のほか、心理測定・心理統計・心理学研究法に関して出題されます。 発達心理学領域からは、幼児期・児童期に関するものが広く出題されています。 臨床心理学領域では、心理療法に関する論述を求める大問が必ずあります。 精神分析や家族システム論といった心理臨床の理論のほか、健康心理学や社会臨床論的なテーマの出題があります。 研究の方法論に関する設問が必ずあり、統計や測定論の知識を活用しながら心理学の実証研究を立案し評価する能力が問われます。 知覚・認知・生理といった基礎心理的な領域についてはあまり出ていませんので、焦点を絞って効果的に準備を進めて下さい。
英語
まとまった量の英文の全訳が中心です。 英文の内容は発達心理学や臨床心理学に関連する踏み込んだ話題のものが多いですが、 心理学用語を正確に和訳できるかどうかというよりは、語学力に重点を置いての出題がされているようです。 ですので、文法的に複雑な構文や、直訳では日本語として意味の通りにくいものもかなり含まれています。 必ずしも心理学に関するものでなくとも構わないので、難易度が高めの英文を普段から読んで力をつけておくと効果的でしょう。
心理学(発達臨床心理学・臨床心理学)
全て論述式での出題で、空所補充や多肢選択などは全くありません。そのため、正確な理解と高い文章力とが要求されます。
出題傾向をみると、毎回かなり広い範囲から出題がされています。 臨床心理学領域からの出題は必ずありますが全体に占める割合はそう高くはありません。 心理臨床活動の倫理についての出題が多いほか、臨床心理学の研究手法、ストレス、理論間の比較などがよく問われており、 個別の心理療法・アセスメント技法・症状・人名などに関する出題はあまりないところが特徴的です。 発達心理学領域からは、主に母子関係など幼児・児童心理に関して出題されています。 教育心理学についての出題が必ずあり、教授学習過程や教育評価についてよく問われます。 社会心理学領域では、社会的認知と集団心理とが主な出題範囲になっています。 基礎心理学的な領域からは、視知覚や脳研究についてよく問われます。 心理統計学に関する出題が必ずあり、何問か出ることも多いので忘れずに押さえておいて下さい。
英語
英語は、他専攻と共通の一般的なものと、専門領域に関するものとに分けて出題されます。 いずれもそれなりの分量がありますので、時間配分を考えつつ読解を進めることが大事です。
共通問題では、英文の和訳や内容理解が問われます。 文章の内容は主に健康や教育などに関するもので、英書や英字新聞からの抜粋であることも多いため、英文としては比較的平易なものになっています。 普段から新聞などで社会的なトピックについて基礎知識をつけておくと理解しやすくなるでしょう。 専門領域の出題は、英文和訳と和文英訳との両方が必ず出ています。 英文和訳は、まとまった文章の全訳の場合が多いですが、下線部のみの場合もあります。 和文英訳の出題もあるのが特徴的で、1パラグラフ程度の和文が提示され、全訳を求められます。 専門用語を正しく訳せるかどうかというよりは、学術的な英文として適切なものが書けるかどうかに重点があるようです。
心理学
設問数はあまり多くありません。 ただし、全て論述式の出題になっていますので、時間的に余裕があるわけではなく、書くべき内容を整理しながら効率的に回答していく能力が求められます。
出題範囲はほぼ臨床心理学領域にほぼ限られており、またその中でも出題傾向に特徴がありますので、しっかり的を絞った対策を取ると効果的でしょう。 心理アセスメントについてよく出題がありますが、主にその全般的な特徴や心理学的な意義について問われることが多く、個別の技法の知識はあまり重視されません。 心理療法関連では、家族臨床や児童臨床、一般的な心理面接の方法論に関する出題が多く見られます。 心理統計学に関する出題が必ずあり、教科書的な知識というよりは概念的な理解を問う形で出題されますので十分に準備を整えておいて下さい。
英語
英文和訳が複数題、出題されます。 ほとんどが全訳を求めるもので、各設問ごとに1~3パラグラフ程度の英文が出題されます。 英文の内容は、心理学に関するものもありますが多岐にわたっており、英語としての難易度もまちまちです。 そのため心理学の用語の知識はあまり重要でなく、全般的な語彙力・文法力といった英語力と自然な和文を構成する表現力とが求められます。 分量もかなりあるので、普段からさまざまな英文を読み和訳して経験を積んでおくことが有効でしょう。
心理学
出題形式は年によって変動がありますが、用語説明や空所補充が出ます。 用語説明は記述する文字数を指定して出題されています。 文字数に合わせて必要十分な内容を過不足なく記述する練習を積んでおくとよいでしょう。 問題はやや難しいですが、設問数は多くないので、慌てずにしっかり書くことを意識して下さい。
出題範囲は臨床心理学領域が主ですが、他にもさまざまな領域から出されています。 心理統計・心理測定に関する設問が毎回ありますので、必ず押さえておいて下さい。 知覚や動物研究のような基礎心理学領域のほか、心理学史に関する設問も見られます。 臨床心理学領域ですと、心理療法に関する基礎的な知識を問うものがあります。 マズロー理論など人間性心理学に関する設問もよく見られます。 心理アセスメントに関しては、あまり知られていない技法の出題もあります。 また、精神医学や社会臨床論的なテーマに関しても問われます。
英語
英語は、さまざまな出題形式が取り混ぜられており、一般的な英語のテストにかなり近い形態をとっています。 まず、臨床心理学に関するまとまった量の英文が出ます。 指定部分の和訳や空所補充もちろん出ますが、英文の内容理解を問う設問が中心で、 言及された話題に関する要約や、文章全体の主旨をまとめさせる設問が目立ちます。 分量のある英文に手早く目を通して内容を把握する練習をしっかり積んでください。 次に、心理用語の英訳が出ます。心理統計・心理測定や精神分析などからよく出ています。 そして、和文英訳ないしは英文作成の設問があります。 心理臨床に関する場面での発話を英語で表現する設問が多いので、 可能でしたら英語の臨床心理テキストなどでそういった場面のやり取りに触れておけるとよいと思います。
心理学
心理学の試験問題は、論述問題と語句説明の問題から構成されます。論述問題では、心理尺度を作成する際の注意点、心理学の研究を行う上での倫理的な問題、相関係数の解釈など、心理学の研究に関する出題が多いようです。また、共感的理解や傾聴など、心理療法で重要な役割を果たすことについての問題も出ています。
語句問題は、精神障害、精神分析、知覚・認知、社会心理学、統計、発達など、幅広い領域から出題されます。出題領域は毎年変化していますので、これらの領域の内容を幅広く勉強しておく必要があります。論述問題と語句説明の両方で統計のしゅつだいがありますので、統計をしっかりと勉強しましょう。
英語
主に心理学の英語論文から出題されます。年度によって違いますが、短めの英文が出題される場合と長めの英文が出題される場合があります。短めの英文の場合は、全訳が求められます。長めの英文の場合は、内容の要約を求められる場合と本文の内容についての質問が求められる場合があります。英文自体は比較的平易ですので、英語の能力そのものはそれほど問われません。むしろ、内容を正確に理解し、的確にまとめる力が求められているようです。
心理学
心理学の試験問題は、論述問題と語句説明の問題から構成されます。論述問題では、心理尺度を作成する際の注意点、心理学の研究を行う上での倫理的な問題、相関係数の解釈など、心理学の研究に関する出題が多いようです。また、共感的理解や傾聴など、心理療法で重要な役割を果たすことについての問題も出ています。
語句問題は、精神障害、精神分析、知覚・認知、社会心理学、統計、発達など、幅広い領域から出題されます。出題領域は毎年変化していますので、これらの領域の内容を幅広く勉強しておく必要があります。論述問題と語句説明の両方で統計のしゅつだいがありますので、統計をしっかりと勉強しましょう。
英語
英語の出題方針も特徴的です。 1パラグラフ程度の英文全訳が必ず出るほか、英文での多肢選択や空所補充も毎回必ず出ますので、 心理学用語について、単に英語で読めるだけでなく、書く能力も問われるので注意が必要です。 心理学に関して英文でどのように表現されるのか学んでおくとよいので、評判の良い海外の心理学テキストを手に入れて読みこなしておくとよいと思います。 心理学一般の知識があると解きやすい設問がかなりありますが、その出題領域は心理学のほうとほぼ同様です。 英文全訳は、英語一般の構文や語彙としてはそれほど難しくないので、心理学の知識を生かしつつ手早く和訳を作成する練習を積んでおくとよいでしょう。
心理学
出題は「臨床心理学」と「基礎心理学」の2つの部分に分かれています。どちらの問題も用語説明や論述ですので、内容についての正確な知識が必要です。臨床心理学は、発達臨床心理学、家族臨床心理学、学校臨床心理学、社会臨床心理学、社会病理学から出題され、その中から3領域を選択して解答します。出題される領域は例年同じですので、自分が得意な領域を重点的に勉強するのが良いでしょう。ストレスに関する問題が良く出題されます。基礎心理学は、生理心理学(脳科学)、認知心理学、学習心理学、発達心理学、心理学研究法から主に出題され、2領域程度の問題を選択して解答します。基礎的な問題がおおいのですが、時々難易度の高い問題が出題されることもありますので、幅広く勉強しておいた方が良いでしょう。
英語
2ページ程度の長文を読み、部分的な和訳や内容の説明が求められます。英文自体は平易なものですし、問題自体も内容の基本的な理解を求めるものなので、内容を良く理解し、設問が求めていることを的確に解答する練習をしてください。心理学の教科書などからの出題が主ですので、心理用語や心理英語でよく用いられる表現に慣れておくことが必要です。英文の内容は心理学の基礎的な内容に関するものなので、心理学の知識があると読みやすいでしょう。
心理学
出題は「臨床心理学」と「基礎心理学」の2つの部分に分かれています。どちらの問題も用語説明や論述ですので、内容についての正確な知識が必要です。臨床心理学は、発達臨床心理学、家族臨床心理学、学校臨床心理学、社会臨床心理学、社会病理学から出題され、その中から3領域を選択して解答します。出題される領域は例年同じですので、自分が得意な領域を重点的に勉強するのが良いでしょう。ストレスに関する問題が良く出題されます。基礎心理学は、生理心理学(脳科学)、認知心理学、学習心理学、発達心理学、心理学研究法から主に出題され、2領域程度の問題を選択して解答します。基礎的な問題がおおいのですが、時々難易度の高い問題が出題されることもありますので、幅広く勉強しておいた方が良いでしょう。
出題傾向は特徴的で、全体的に医学寄りの傾向がみられます。 心理療法については、精神分析系のものについては個々の現象レベルの知識も問われるものの、 全般的には理論的枠組みや治療哲学についての出題が中心で、複数の心理療法間での比較考察がよく問われます。 精神医学的な症状や疾患についても出ています。発達心理学領域からは、主に幼児期の発達特徴や軽度発達障害、子どもの心理臨床について出題があります。 条件づけの理論に関してよく問われるほか、社会心理学や認知心理学領域の出題もあります。心理統計に関する出題は毎回必ずあるようです。 疫学や脳研究、医療倫理といった医学と心理学との境界領域からも出題が見られるので、かなり広い範囲をカバーする必要も出てきますが、 特徴的な出題傾向を意識して学習を進めておければ他の受験生に差をつけることができます。
英語
英語は、さまざまな形態での設問を含みますので要注意です。 英文和訳もありますが、文章中の下線部のみという場合がほとんどで、分量は少なくその代わり文法的に難しいものが問われます。 心理学の専門用語に関する知識には特に重点を置いてはいないようです。 また、筆者の主張を捉えたり議論の根拠を挙げさせるなど、内容の理解を問うものが必ず出ています。 さらに、文章の内容についての要約や、内容に対する受験者自身の考えを、英語で述べさせることもありますので、 読解力だけでなく英語での表現力にも気を配って対策を進めて下さい。
心理学
出題形式は独特で、空所補充型の設問がまとまった量で出題され、残りは論述形式という形を取ります。 そのため時間配分の取り方が難しいので気をつける必要があります。
出題は「基礎」と「専門」との2つの部分に分かれており、「専門」は臨床心理学領域にほぼ限定された出題になっています。 そこでの出題として、心理療法に関してはカウンセリングの一般的な考え方や技法、精神分析とその発展、コミュニティ心理学、家族療法などについてよく問われています。 心理アセスメントに関しては、個々の技法についての出題もあるものの、むしろ診断・分類やアセスメント全般に関する考え方を問うものが目立ちます。 また、学校臨床や地域臨床といった実社会に根ざした活動を意識した出題も見られます。 一方、「専門」は心理学全般が広く出題範囲になっていますが、その中でも出題傾向には偏りがあるので、的を絞って準備を進めると効果的でしょう。 認知心理学に関しては、記憶や思考に関して問うものが目立ち、また精神物理学関連の出題もあります。 社会心理学については、社会的認知や対人心理などの内的過程についてよく出ており、社会学的な方向からはほとんど出ていません。 また、子どもの発達や知能、ストレスに関する出題もあります。 また、こちらでも心理臨床の技法についての出題がされることがあります。 動物心理、情動・動機づけ、産業心理などの出題はほとんどありません。 論述形式の問題として出題されるのは、研究計画の立案を中心に、研究の方法論に関する理解を問うものであることがほとんどなので、必ず対策を取っておいてください。
英語
英語は、数パラグラフにわたる全訳、指定箇所の和訳、内容要約、語句補充といったさまざまな形式からいくつかが出るという形式です。 英文の内容はいずれも心理学に関するもので、認知心理学や健康心理学に関するものが出ている他、 特徴的なのは心理学者の倫理に関する英文がしばしば出題されていることです。 アメリカ心理学会の倫理規定からも何度か出ているので、そういった内容の英文を読んでおいたり、倫理に関する知識をつけておくとよいと思います。 文法や語彙としてはそれほど難しくないですし、分量もそう多いほうではないですので、流し読みではなくしっかり理解して読むことに慣れておくのが有効です。
心理学
出題は、全員必修の用語説明問題と、選択問題とからなっています。選択問題は、論述が中心です。 出題を見てどれが解答しやすそうか手早く見抜いて選択することが求められると思います。
出題傾向としては、やはり発達臨床心理に関するものが多く出ています。 各種の発達障害に関する設問が必ずありますので、押さえておいて下さい。 また、心理アセスメント、母子関係、精神分析、児童臨床などに関してよく出題がされています。 その他、一般的な臨床心理学・精神医学の知識も問われます。 知覚・認知・生理といった基礎心理的な領域、社会心理学・産業心理学、研究の方法論についてはほとんど出ていませんので、的を絞って効果的に準備を進めて下さい。
英語
まとまった量の英文が出て、そこから指定された部分の和訳を求められます。全訳に近い分量が出ることもあります。 英和辞典の持ち込みが可能になってはいますが、出題量が多いですし辞書に頼りすぎずに読める能力は重要です。 辞書持ち込み可のため、単語力よりも文法力を問われるような和訳が出題されています。 英文の内容は、発達心理に関するものとそうでないものとの大問が1つずつ出ていて、いずれも最新の研究動向というよりは古典的な内容に関するものになっています。 心理学の基礎知識があると読みやすいですし訳しやすくもなると思います。
心理学
多肢選択式と論述形式での出題となります。 問題の難易度としてはどちらかといえば易しいほうなので、慌てずにしっかり得点することを意識して下さい。
出題範囲は、基礎心理学領域と臨床心理学とに明確に分かれていて特徴的です。 基礎心理学領域では、幅広い領域から出題があります。 条件づけなどの学習心理学と、記憶に関する出題はかなりありますので重点を置いて対策をしておいて下さい。 心理学史的なものも含め、認知心理学や視知覚に関する出題も多く見られます。教育心理学についての設問では、主に教育評価に関して問われます。 心理統計・心理測定や研究の方法論についての設問も必ずあります。 発達心理学や社会心理学に関してまとまった出題があることもあります。 臨床心理学領域では、事例解釈や議論構築力を求められるものはあまり出ておらず、比較的一般的な知識・理解が問われます。 主要な心理検査や、臨床心理学の発展に貢献した人物などについての出題がよく見られますので、押さえておいて下さい。
英語
英文和訳の出題が多くみられます。それぞれ1~2パラグラフ程度で、全訳を求められます。いずれも心理学に関する教科書レベルの内容です。 ある程度の文法力も問われますが、心理学に関する用語や表現が文中にかなり含まれていますので、それらを適切に和訳できるかどうかが重要になります。 出題される分量はそれほど多くないので、じっくり正確に和訳する技能を磨いておいて下さい。
心理学
語句説明が出題されることもありますが、論述形式の問題が中心です。基礎心理学の問題はほとんど出題されず、臨床心理学からの出題がほとんどです。精神障害や心理的問題、心理検査(知能検査を含む)の問題の出題が多いという特徴があります。心理検査の出題はオーソドックスなものがほとんどですので、確実に点が取れるようにしっかりと準備しておきましょう。また、事例に関する問題、心理臨床家の倫理、臨床場面において心理検査を用いる際の留意点など、実践的な内容の出題も目立ちますので、対策が必要です。精神障害や心理的問題について勉強する時は、症状に関して調べるだけではなく、その対応についても調べたり、考えたりしておいた方がよいでしょう。
英語
臨床心理学の論文や専門書からの出題が中心です。2題の英文が提示され、その英文を全訳することが求められます。辞書が貸与されますが、それほど難しい単語が用いられているわけではありませんので、辞書が必要ない程度の語彙力がある方が望ましいです。心理学の英語論文やテキストなどを読んで、心理英語でよく使用される表現に慣れておきましょう。まれに臨床心理学の知識を求めるような問題が出されますので、英語の知識だけではなく、臨床心理学の専門的な知識も増やしておいた方が良いでしょう。社会人の方の一部は英語の受験が免除されますので、英語が苦手な方にお勧めの大学院です(詳細は募集要項で確認してください)。
心理学
全て論述形式で出題され、どの設問にも文字数の目安が指定されています。 限られた時間の中で過不足なく書けるように練習を積んでおく必要があるでしょう。
出題傾向を見ると、臨床心理学領域からの出題が中心です。 臨床心理に関しては、心理療法に関する出題も用語説明としていくらかあるほか、発達臨床や精神医学寄りの障害や概念がよく出されています。 また、福祉分野など外部との連携を問われるテーマや、臨床活動の倫理など、社会とのつながりを意識した設問が多く特徴的ですので、意識して勉強しておくとよいでしょう。 心理統計・心理測定に関する設問も必ずあります。 一方、動物心理、知覚心理、社会心理、心理学史などの設問はまずないので、的を絞った準備をすることで差がつくものと思います。
「心の理論」など、そう難しくはないもので複数回出題されているものがありますので、過去問に一通り目を通しておくとよいと思います。 また、出題形式も例年ほぼ変化しないため、過去問を解いて時間配分の取り方などを研究しておくとなおよいでしょう。
英語
今のところ、英語は心理学に特化した出題ではなく、一般的な英語能力を問われるものになっています。 まとまった英文が提示されて特定部分の全訳を求められます。 単語力というよりは構文の理解力をみる設問になっており、かなり難しいものが出ていると思います。 時間的には余裕のある出題量ですので、じっくり考えて適切な和訳を作っていく練習を積んでおくとよいでしょう。
心理学
出題形式は、論述と語句説明がほとんどです。 設問数はあまり多くないですが、その分一つ一つの問題に時間をかけて丁寧に解答することが求められます。
出題範囲は多岐にわたっています。臨床心理学領域からの出題が多く、論述問題は毎回とも臨床心理学関連のものとなっています。 心理療法に関しては、精神分析の諸概念や認知行動療法などについての出題があります。 アセスメントに関しては、個別の検査技法のほか、アセスメント全般に関わる考え方についてよく問われます。 DSMで規定される障害についてもよく出ています。 発達心理学領域.からは、発達障害や幼児虐待など子どもの発達臨床に関わる出題が中心で、青年期以降に関してはほとんど出ていません。 社会心理学領域では、集団心理関連のものが出ています。 基礎心理的な領域からは、学習や記憶に関する出題が目立ち、また視知覚や脳研究に関するものも見られます。 心理統計・心理測定の出題もあり、個別の手法よりは心理学一般にかかわる方法論に関して問われることが多く見られます。 全体的にみて、目立って難易度の高い出題はあまりないようですので、心理学全般に対する知識・理解を広く偏りなく固めていくのが有効な対策となるでしょう。
「心の理論」など、そう難しくはないもので複数回出題されているものがありますので、過去問に一通り目を通しておくとよいと思います。 また、出題形式も例年ほぼ変化しないため、過去問を解いて時間配分の取り方などを研究しておくとなおよいでしょう。
英語
数パラグラフからなる英文による大問が出題されます。 要約など内容の理解を問うものと、特定部分の和訳が中心で、英文全体の全訳が求められることはほとんどありません。 その分、和訳については文法的にも語彙的にも少々難しい部分が出題されています。 英文の内容は臨床心理学に関するものが中心で、概論的な内容であることが多いので、 心理学の一般的な知識を活用しつつ読み進めると理解しやすいものとなっています。 また、文字数を明確に指定しての要約など、独特の出題形式による設問も見られますので、注意して対策を取っておいて下さい。
心理学
多肢選択、用語説明、論述、事例やデータの解釈などさまざまな形式での出題がされています。 出題量は多そうに見えますが、選択問題もあるので、慌てずに解けばよいと思います。
出題範囲も、心理学のさまざまな領域に渡っており、広くしっかりと対策を進める必要があります。 臨床心理学領域に関しては、精神分析系の理論や概念の出題が目立ちます。 発達障害や精神疾患、高齢者の問題などに関する精神医学的な内容の設問もあります。 DSMの主要な障害を押さえておくことが重要です。感情心理学に関してもときどき出ています。 特徴的なのは、基礎心理学的な領域からの出題が多いことで、記憶研究、生理心理、知覚・認知に関する設問が必ずあります。 特に知覚領域については、視知覚の古典的ないしは歴史的な研究や概念についてよく問われるので、的を絞って学んでおくとよいでしょう。 心理統計・心理測定に関する設問もよく出ており、また実験データや臨床事例についての理解力を問う設問もあります。
英語
和訳のほか、語句補充や内容の理解を問う出題がされます。 出題される英文の内容は、臨床心理学や精神医学に関するものが中心で、いずれもかなり専門的な内容のものであることが多いです。 ですので、英語力だけでなく心理学の専門知識も生かして読み進めることが求められます。 実際の論文から出題されることもあるので、できれば心理学に関する英語の文献に触れる機会をとって、読みなれておくとよいと思います。
心理学・小論文
用語説明、多肢選択、論述などさまざまな形式での出題がされています。 分量もかなりあるので、時間配分を考えて手早く解答することが求められます。
出題傾向をみると、幅広い領域から出題されていますが、各領域ごとに特徴的な傾向があるので注意するとよいでしょう。 心理臨床に関しては、クライエント中心療法やフォーカシングなどの人間性心理学に関するものがよく出ており、 精神分析系では対象関係論やライフサイクル論、行動療法系では系統的脱感作に関する出題が目立ちます。 日本の心理療法や、身体にかかわる技法も出ています。 心理アセスメントでは知能検査や子どもを対象とした手法の出題が多く、発達心理学領域からも主に幼児の発達特徴や発達障害に関する出題がされています。 成人についてはDSMで定義される疾患についてよく問われます。 また、心理臨床と社会とのかかわりに関する論述問題がよく出ていますので、日ごろから関心を持って考えておくとよいでしょう。 社会心理学領域からの出題はあまりありませんが、認知社会心理学に関するものが時々出ています。 基礎心理学系では、エソロジーや初期学習などの動物心理、感情や神経伝達物質などの脳研究、記憶の認知心理学などの出題があります。 心理統計の出題は毎回あり、多変量解析のような高度な手法よりは、分散分析などの基礎的な手法や心理測定の考え方などがよく出ています。
英語
英語は、さまざまな形態での設問を含んでいます。 英文和訳もありますが近年は減っており、筆者の主張の要約や文意に沿った空所補充をさせるなど、内容の理解を問うものが出るようになっています。 文法どおりの和訳よりも、文章全体の理解と自然な日本語にまとめて解答する能力が問われます。 用語の正確な和訳を問うものも少なく、むしろ心理学一般の知識がないと解答しにくい出題もありますので気をつけてください。 和文英訳についてはほとんど出ていません。
心理学
出題の内容は比較的限定されており、心理療法や心理アセスメントに関する出題が多いです。心理療法に関しては、来談者中心療法、行動療法、子どもを対象とした心理療法の注意点など、基礎的な内容を問うものが多いという特徴があります。心理アセスメントに関しても、投影法と作業検査の違い、田中ビネー知能検査とウェクスラー式知能検査との違いなど、基本的なことが出題される傾向にあります。したがって、心理療法や心理アセスメントの基本的な内容をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。また、いじめ、自殺、NEETなど、現代社会の「こころの問題」なども良く出題されますので、現代社会においてどのような「こころの問題」があるかを調べておきましょう。
英語
心理学や精神医学の論文やテキストからの出題が目立ちます。問題のタイプは、短めの英文を読んで全訳を求めるものや、長めの英文を読んで内容の理解を求めるものなどがあります。内容の理解についての問題では、文章の詳細な内容を答えることが求められますので、文章を丁寧にしっかりと読む必要があります。論文の目的、方法、結論などを説明させる問題がでることから、心理学の英語論文を理解できる英語力を求めていることが分かります。したがって、日ごろから心理学の英語論文に目を通し、論文の構成や論文独特の表現などに慣れておいたほうが良いでしょう。また、DSMからの出題など、精神病理に関する英文が出題されやすい傾向にありますので、精神病理に関する知識を予め持っていると、容易に読み進めることができます。
心理学
広い領域から、難易度も様々な出題がされています。 臨床心理学領域では、各種の心理療法に関するものが中心を占めています。 精神分析学ではフロイト理論はもちろん、ユング派や対象関係論・自己心理学といった諸流派に関しての出題が目立ちます。 行動療法については特に古典的条件づけと関連するものが中心で、人間性心理学に関しては哲学寄りの出題もみられます。 その他に、身体にかかわる心理療法や、日本独自の心理療法が出題されています。 他の大学ではめったに問われないコミュニティ心理学の設問が毎年あるので必ず対策をするべきでしょう。 その他の臨床心理領域では知能やストレスに関する出題があり、また記憶の認知心理学や心理統計もよく出題されますが、これらは基礎を固めておけば十分でしょう。 論述問題は、丸暗記知識では対応できない差のつく設問になっています。 時間のあるうちに文章力・論述力をつけてくことが、合否にかかわる重要ポイントになります。
英語
用語や空所補充といった心理学の知識に強くかかわる設問と、英文全訳との2本立てです。 前者は、専門科目の出題傾向とほぼ同様です。 問題は英文全訳で、ここで大きく差がつきます。 英語として難解な構文や文学的表現はあまりないので、辞書なしで手早く読む習練と、自然な日本語の文章へと表現していく文章力とを必要とします。 すばやく理解してきちんと訳す練習を徹底することが肝要です。
心理学
出題形式としては、用語説明が中心です。 選択問題がありますので、自分にとってどれが回答しやすそうか適切に見抜けるようになっていると有利でしょう。 設問の数と内容からみて、時間的に苦しくなるほどの量ではないので、一つ一つの設問に対ししっかり説明内容を整えて書くことが求められると思います。
出題傾向としては、臨床心理領域関連のものが中心になっていると思います。 心理療法については、精神分析に関して、フロイト理論だけでなく対象関係論などその後の発展についてよく問われるほか、 カウンセリングや面接技法についての出題もあります。 子どもの心理臨床に関わる分野の設問も多く、知能検査、教育心理、学校臨床、発達心理などの領域もよく問われます。 行動分析学に関しての設問もよく出ています。 疾患や症状に関するものを中心に、精神医学に関する設問も見られます。 心理測定・心理統計に関しても出題があります。 その他、視知覚やパーソナリティについてときどき出題があります。
英語
英文和訳が中心になります。 特に、まとまった量の英文全訳が出ることが多いので、素早く内容をつかみ和訳する練習を積んでおく必要があるでしょう。 全訳では、心理学用語に関する英語の知識はそれほど重視されてはいないようです。 その代わり、文法や語彙においてやや難しいものが出題される傾向があるので、一般的な英語力がかなり問われると思います。 出題される英文の内容は、心理測定・心理統計や研究法に関するものが目立つので、これらの領域の心理学知識があると解答しやすいでしょうし、 可能ならこういった領域に関して英文で読み慣れておくと、言い回しや論理展開などにもなじむことができ、よい対策になると思います。
心理学
用語説明や多肢選択を中心に、場合によっては英文読解や計算問題も含むさまざまな形式での出題があります。 分量も年度によって異なるので、問題を見たらまずは時間配分を考えてから解くことを意識する必要があると思います。
出題傾向としては、臨床心理学領域からかなり広く出題されていると思います。 心理療法に関する出題はそう多くはなく、臨床心理的な理論や概念がよく問われており、また難易度が極端に高いものはあまりなく、 広く出題される分ある程度の水準で足りる設問が多いようです。 発達臨床に関するものも出ます。 心理統計・心理測定に関する設問も必ずあります。 基礎心理学領域からの出題はほとんどありません。 心理学の知識だけでなく、データの読み方のような研究能力を見る意図の設問もありますので、この方向も忘れずに準備をしておいたほうがよいでしょう。
英語
英文和訳が中心になります。 構文や表現の難しいものはあまりなく、分量もそう多くはないので、しっかりと適切な和訳を作り、落とさずに得点できるようにする必要があるでしょう。 心理学の用語を英語で知っておくと、いまいち分からない場合でも内容を推測しやすくなるのでよりよいと思います。 また、英文の要約をさせる出題もありますので、正確な和訳だけでなく、英文全体を捉えておおまかな内容をつかむ能力と、 それを日本語で分かりやすく簡潔にまとめる文章力とも求められます。
心理学
用語説明もありますが分量は多くなく、論述が中心です。 論述は、心理学的な知識を問うものも出ますが、考え方や実践的理解に焦点のあるものも多く、また、回答者の意見を問う出題が毎回必ず出ることが特徴的です。
用語説明は、選択式でかつ基礎的なものが多いので、確実に点を取ることが求められます。 出題傾向としては、社会心理、記憶、統計、個人精神療法に関するものが多く、生理、知覚、産業心理といった領域からはまず出されません。 範囲を絞って対策を取るとよいでしょう。一方、論述で主に問われる領域は、臨床心理および発達心理に関するものが中心です。 臨床心理では、フロイトやロジャースの思想のような古典的なものが多く出ています。発達心理では、道徳性の発達や「心の理論」、発達障害など、子どもに関するものがほとんどです。 論述の分量は300字程度というように定められる場合も多いので、普段から量を意識して書くことに慣れておくとよいでしょう。
英語
ほぼ毎回、数パラグラフ程度の英文に対しての内容理解を問うものと、何文かの英文和訳とが出題されています。 和文英訳、空所補充や単語の和訳はまず出ていません。 英文の内容は、心理学自体に関するものよりも、動物学や医学のような関連領域に関わるものが中心です。 そのため、専門用語や概念の理解よりも、英文全体の内容を把握し、その主張を理解できているかどうかが問われます。 英文和訳についても、用語よりも文法力が求められる出題がされています。 比較的分量が多いので、素早い読解や和訳ができることも重要でしょう。
心理学
用語説明と論述とからなります。 用語説明は全て解答する必要があり、論述は選択形式になっていて、臨床心理学領域とそれ以外とから1つずつ選択する形になっています。 分量はそれほど多くないと思います。
出題される領域は、臨床心理学のほか、発達心理学と社会心理学からの出題が中心です。 臨床心理学に関しては、幅広く出題されているように見えますがある程度の分野の偏りがあります。 心理療法についてですと、主に来談者中心療法と精神分析的心理療法の理論や技法について問われます。 スクールカウンセリングや社会的活動を意識した出題もあります。 心理アセスメントに関しては、特に投影法的な技法についての出題が多く、また発達に関わるアセスメント技法の出題もあります。 発達心理学領域からは、児童期までに関する出題が中心で、特に乳児期についての心理現象や研究技法についてよく問われることが特徴的ですので、 重点を置いて押さえておいて下さい。 社会心理学領域からは、自己に関するものが比較的多く出ており、認知社会心理学から対人社会心理学にかけて主に出題がされています。 また、集団心理学ないしは産業・組織心理学に関わる出題もあります。 動物研究、生理心理、感覚・知覚といった基礎心理学領域の出題はほとんどありません。心理統計に関しても出題はまれなようです。
英語
英語は、他の研究科も含む全受験者を対象としたものと、心理学専攻のみが問われるものとの2本立てになっています。 それぞれ出題傾向が全く異なるので、注意して対策を取って下さい。
全受験者対象のものは、心理学とは関係しない一般的な話題についての文章が提示されて設問に答えさせる形式です。 和訳も出ることがありますが、主に問われるのは文章の内容に対する理解になります。 ですので、英語力のみならず、一般的な文章読解力も重要になると思います。
心理学専攻のみの英語は、1パラグラフ程度の英文についての全訳となります。 英文の内容は、臨床心理学・発達心理学・社会心理学のうち2領域から1問ずつとなっているようです。 英文として特に難解なものではないので、専門用語の正しい訳と、回答時間を意識した素早い読解が求められる出題です。
心理学
設問数はあまり多くありません。しかし、まとまった量の論述問題が必ずありますので、時間を最大限に使ってしっかり書けることが求められます。
出題範囲は、設問が少ないこともあり、そう広くはなく、臨床心理学領域からの出題が大半を占めています。 心理療法については、古典的なものから比較的新しいものまで様々なものが取り上げられていますが、細かい技法や現象よりも、 全体的な立場や考え方について問われることが多いと思います。 また、現場での具体的な心理臨床活動について、論述を求める出題がよくあり、主に子どもの臨床、学校臨床、家族臨床に関するものが取り上げられています。 社会心理学や、心理学の研究・実践における倫理についても時々出題があります。 動物心理、知覚・認知、生理心理といった基礎心理系の領域からはほとんど出題が見られません。 心理統計についてもまず出ていませんが、心理測定・アセスメントに関しては問われることがあります。 出題範囲が広くない上、全体的に基礎的な知識や理解を問うものが多く、比較的易しい出題になっていますが、 だからこそわずかな取りこぼしやミスで差がついてしまいますので、じっくり基礎を固めることに力を入れて対策を取るとよいでしょう。
英語
英文和訳が中心です。臨床心理学や感情心理学に関する内容の英文が出されており、主に教科書レベルの内容のものが取り上げられています。 文法や一般的な語彙としては特に難しくはないですが、心理学の専門用語が多く含まれていますので、正しい和訳を把握していることが必要になります。 試験時間の割に出題量が少ないので、素早く読んで大意を把握する能力というよりも、 しっかり時間をかけてでも正確で丁寧な日本語へ訳出する能力が問われることになりますから、普段からそのような読み方を心がけておくとよいでしょう。
心理学
臨床心理学の心理療法や異常行動などが毎年中心に出題される傾向にあります。 論述問題がメインを占めていますが、用語説明の問題も必ずと言ってよい程出されます。 特に、心理療法やカウンセリングに関しては、総合的な論述問題が出題される割合が高いようです。 そこで、臨床心理学の基礎的な知識はもちろんのこと、異常心理学・精神分析学・発達臨床などについては専門書レベルで勉強をしなければなりません。 DSM-ⅣやICD-10の診断基準などに関してもきちんと把握しておかなければならいでしょう。
論述問題に関しては、かなりの程度まで抽象的な概念を論じなければならないですし、 基本的な論述問題から始めて、次第に難解なレベルの論述問題を多数勉強しておくことをお薦めします。 さらに、臨床心理学的な概念同士の関連・対比や自分なりの意見を取り入れた論述ができるような訓練も積んでおかなければならないでしょう。
いずれにしても、基礎的な臨床心理学の専門用語から始めて、専門書レベルの知識まで蓄積できるくらいの学習量が必要です。
英語
英語ができないとまず合格が難しいと言ってもよいぐらいのレベルです。 そして、分量の少ない全訳が出題されたり、下線部だけの全訳形式が大体見られる傾向です。 問題内容によっては穴埋め形式の問題も出題されたり、部分訳、全訳の組み合わせ、要約、英論文の解釈の組み合わせなどがあります。 特に英文の内容については別に対策が必要です。 なぜなら、必ずしも臨床心理学に直接関係のない話題や哲学・思想の内容も出題されるからです。 大学院入試全体にいえることですが、まずは志望校の過去問題を徹底的に勉強しておかなければならないでしょう。
心理学
設問数はあまり多くありません。しかし、まとまった量の論述問題が必ずありますので、時間を最大限に使ってしっかり書けることが求められます。 用語説明よりも論述中心の内容になっています。
受験生が希望する専門領域を自ら選択して、解答させる形式であり、臨床心理学、教育臨床学、臨床心理面接学、発達保健学、教育実践学の中から、 一つ選んで当日解答することになります。
出題範囲は、それぞれの専門領域の設問が少ないこともあり、そう広くはなく、それぞれの専門領域に即した内容が出題の大半を占めています。 心理療法については、古典的なものから比較的新しいものまで様々なものが取り上げられていますが、 細かい技法や現象よりも、全体的な立場や考え方について問われることが多いと思います。 また、現場での具体的な心理臨床活動について、論述を求める出題がよくあり、主に子どもの臨床、学校臨床、家族臨床に関するものが取り上げられています。 社会心理学や、心理学の研究・実践における倫理についての出題は想定されていません。 また、比較行動学、知覚・認知、生理心理といった基礎心理系の領域からも考えにくいと思われます。 心理統計についてもまず出ていませんが、出題内容に関連して、心理測定・アセスメントに関しては問われることはあるかもしれません。 予想される出題範囲があまりにも広い上、全体的に実際の臨床に関する知識や理解を問うものが多く、比較的難解な出題になっています。 しかしながら、わずかな取りこぼしやミスで差がついてしまうことは間違いないでしょうから、じっくり基礎を固めることにも力を入れて対策を取らなければなりません。
英語
英文の内容把握が中心で、設問に答えさせる形式です。 健康や保健に関するものや心理臨床実践に関する内容の英文が出されており、教科書レベルの内容のものがほとんどです。 文法や一般的な語彙としては特に難しいものはなく、心理学の専門用語さえ注意しておけば、正しく内容を把握することは可能です。 出題量としてもそれほど多い量ではなく、素早く読んで大意を把握する能力というよりも、 じっくり時間をかけて正確で丁寧な日本語へ訳出できれば、間違いなく正しく内容も把握できますから、 そのような読み方をしっかりと練習しておけば問題ないものと思われます。
心理学
問題への対策としては、基礎的知識を身につけておくことは当然最低限必要ですが、 その知識に関して、現在の心理臨床の分野ではどのように考えられているのかを知っておくことも重要です。 意義深い問題文で高度な論述を求めてくる傾向にありますので、問題を出す側がどのような解答を期待しているのかが予想しにくい場合がほとんどです。 また、心理臨床実践での問題となるような事象に関して、普段から自分なりの考えをきちんと整理しておくことが、大切になると考えられます。 それ故、知識を知識としてだけではなく、発展させた形で自分のものとして探求しておくことが要求されます。 さらに、心理臨床実践についてばかりでなく、他領域の心理学に関しても自分なりの意見を表明できるぐらいの知識の蓄積が必要となるでしょう。
その上、臨床心理学の専門用語の意味をきちんと把握しておくことは不可欠ですが、 そればかりではなく、それぞれの用語同士の関連性についての知識もなければ解答しにくい場合も想定されます。 従って、それぞれの臨床心理学の専門用語を比較させ、または関連づけて論じることができるくらいまで、しっかりと知識を整理しておくことが重要となるでしょう。
英語
英語の長文の全訳か、あるいは全体を読んで内容をまとめることがほとんどです。 文法的な知識が必要であるのは言うまでもないことですが、長文読解の速読の能力が要求されると考えるのが妥当でしょう。 長文を読んでおおまかな意味を把握する練習が要求されますし、 心理学・社会学・教育学の領域からの問題がほとんどですから、現在どのようなことが社会一般で求められているのかを広く探求するような学習姿勢が必要です。 特に、昨今の登下校時における児童の安全確保の問題や児童・生徒が犯罪被害者になった際のトラウマなどについても興味をもって勉強しておく必要があるでしょう。
心理学
用語説明と論述とからなります。用語説明も論述も、全問題の中から選択して解答する形式で、 選択の幅は、発達、人格、認知・人間関係発達、障害児心理、精神医学の領域になっています。 全般に、幅広く出題されて大変なように見えますが、ある程度自分の得意とする分野が選べると言う利点もあります。 心理療法というよりも、発達・認知の領域の高度な専門知識が問われます。生涯発達や文化心理学を意識した出題もあります。 心理アセスメントに関しては、特に精神医学的な領域との関連での出題があり、また発達に関わるアセスメント技法の出題もあります。 発達心理学領域からは、児童期までに関する出題が中心で、特に生涯発達についての心理現象や研究技法についてよく問われることが特徴的ですので、注意が必要です。 人格心理学領域からは、自己愛に関するものが比較的多く出ており、障害児心理学からは、発達障害児の臨床場面での技法に関して出題がされています。 さらに、集団心理学ないしは産業・組織心理学に関わる出題も予想されます。 比較行動、感覚・知覚、生理心理学のような基礎心理学領域の出題は想定しなくてよいでしょう。 心理統計に関しても専門での出題はほとんど見られません。
英語
英語は、本選考の受験者だけを対象としており、臨床心理学専攻のみが問われるものになっています。 毎年、2題出題され、それぞれ出題傾向が全く異なる内容になっています。
1問目は、必ずしも臨床心理学とは関係しない人間学全般に関わる話題についての文章が提示されて設問に答えさせる形式です。 和訳も出ることがありますが、主に問われるのは文章の内容に対する理解になります。 穴埋め問題もあり、この内容が英文のキーワードになっているようですので、英語力のみならず、一般的な文章読解力も重要になると思います。
2問目の英語は、3パラグラフ程度の英文についての全訳となります。 英文の内容は、臨床心理学というよりも、認知関係かもしくは社会心理学の領域のものが多いようです。 ふつう、2問目は、英文として特に難解なものではないようですので、 専門用語の正しい訳と、回答時間を意識した素早い読解力があれば、さして難解な内容ではないようです。
心理学
出題形式としては、基礎心理学の問題では、選択問題と用語説明が中心です。 選択問題がありますので、自分にとってどれが回答しやすそうか適切に見抜けるようになっているとよいでしょう。 設問の数と内容からみて、時間的に苦しくなるほどの量ではないので、一つ一つの設問に対し落ち着いて取り組めばあまり難解なものとは感じられません。 臨床心理学専攻の論述は、基礎心理学領域の出題とは別に、毎年1題だけで、臨床心理実践に関する自身の考えを述べさせることが多いようです。
出題傾向としては、基礎的な心理学の領域からの出題が必ず共通問題として出題されます。 臨床心理学は心理療法、精神分析に関してや、カウンセリングまたは面接技法についての考えを述べさせる出題が中心になります。
英語
部分和訳が中心になります。全体量は少ないですが、洗練された内容の英文が出ることが多いので、素早く内容をつかみ和訳する練習を積んでおく必要があるでしょう。 部分訳と内容把握が中心で、心理学用語に関する英語の知識はそれほど重視されてはいないようです。 また、文法や語彙においてもそれほど難解なものはあまり出題されないので、一般的な英語力があれば対応できると思います。 出題される英文の内容は、感覚・知覚や研究法に関するものが目立つので、これらの基礎的な心理学知識があると解答しやすいでしょうし、 可能ならこういった領域に関して英文で読み慣れておくと、英語の文章にもなじむことができ、よい対策になると思います。なによりも、 基礎的な心理学の知識を整理しておくことが大切だと思われます。
心理学
論述、用語説明、多肢選択など、毎回いろいろな出題形式で出題されます。 設問数が比較的多いので、どこにどれだけ時間を回すか、時間配分を考えながら試験本番では解答する必要があると思われます。
幅広い領域からの設問が並びますが、出題傾向はやはり心理臨床が中心です。 臨床心理学的な領域からの出題がかなりありますので必ず勉強しておいて下さい。 精神分析学に関する出題が目立つほか、転移や逆転移、心理療法についても問われます。 心理療法については、クライエントとの関係や倫理的課題も出題されます。 他の心理学の領域としては、古典的な感覚・知覚のほか、思考、教育の問題も出題されています。 しかし何といっても、フロイト理論、来談者中心療法やカウンセリング技法に関しての出題が多いことに注目しなければなりません。 身体にかかわる心理療法・症状も出題されています。 心理査定では、質問紙調査法や投影法についての出題もあります。 心理統計、研究法に関する問題も出題されたことがあります。 全体的に、最新の研究動向や流行のテーマというよりは臨床心理学全般の知識を問われる傾向がありますので、 臨床心理学の概論的な専門書を読破しておくことが大切です。
英語
英語の出題傾向も特徴的です。 かなりのレベルの長文読解が要求されるほか、英文での空所補充も高い頻度で出題されています。 臨床心理学の専門用語に関しては、単に意味が分かるだけでなくそれに付随した能力も問われるので要注意です。 心理学に関して英文でどのように表現されるのか学んでおくとよいので、評判の良い英文の臨床心理学概論テキストを1冊読破しておいて下さい。 臨床心理学全般の知識があると解きやすい問題が多いですから、この出題領域を中心に考えるべきでしょうが、 実験的なものも出題されていますので、気がぬけません。 英文全訳は、英語一般の構文や語彙としてはかなり難しいので、臨床心理学の知識を生かしつつ短時間で全訳する練習が必要となります。
心理学
出題形式としては、論述形式2題と用語説明1題となります。 用語説明は、1題の中にいくつか挙げられており、全部解答することが求められます。 どれも解答しなければなりませんが、時間配分の関係がありますので、どれが取り組みやすそうか適切に見抜けるようになっているとよいでしょう。 設問の数と内容からみて、時間的に苦しくなるほどの量ではないので、 一つ一つの設問に対ししっかり説明内容を整えて論述なり、説明なりできれば慌てる必要はありません。
傾向としては、臨床心理実践領域が中心になっていると考えられます。 心理療法については、精神分析に関して、フロイト理論だけでなく発達理論などに関して問われるほか、 実際のカウンセリング場面でのクライエントの反応やコミュニケーション論についての出題もあります。 子どもの心理臨床に関わる分野の設問も多く、知能検査、教育心理、学校臨床、などのトピックスも出題されます。 実際の心理臨床場面での疾患や症状に関するものを中心に、臨床心理実践に関する問題が中心となるでしょう。
英語
部分和訳と要約が中心になります。 量もそれほどのものではなく、素早く内容をつかみ和訳することができやすいでしょうが、和訳の練習を積んでおく必要はあるでしょう。 部分訳では、心理学用語に関する英語の知識はかなり重視されており、代わりに、文法や語彙において難しいものは今のところはあまり見られないようです。 むしろ基礎的な英語力が必要だと思われます。 出題される英文の内容は心理臨床に関するものが多いので、これらの領域の心理学知識があるとさらに解答しやすいでしょうし、 可能ならこういった領域の専門的な英文を読み慣れておくと、独特な表現や論理展開などにも親しみがもて、よい対策になると考えられます。
心理学
出題形式としては、論述形式2題と用語説明1題となります。 用語説明は、1題の中にいくつか挙げられており、全部解答することが求められます。 どれも解答しなければなりませんが、時間配分の関係がありますので、どれが取り組みやすそうか適切に見抜けるようになっているとよいでしょう。 設問の数と内容からみて、時間的に苦しくなるほどの量ではないので、 一つ一つの設問に対ししっかり説明内容を整えて論述なり、説明なりできれば慌てる必要はありません。
傾向としては、臨床心理実践領域が中心になっていると考えられます。 心理療法については、精神分析に関して、フロイト理論だけでなく発達理論などに関して問われるほか、 実際のカウンセリング場面でのクライエントの反応やコミュニケーション論についての出題もあります。 子どもの心理臨床に関わる分野の設問も多く、知能検査、教育心理、学校臨床、などのトピックスも出題されます。 実際の心理臨床場面での疾患や症状に関するものを中心に、臨床心理実践に関する問題が中心となるでしょう。
英語
部分和訳と要約が中心になります。 量もそれほどのものではなく、素早く内容をつかみ和訳することができやすいでしょうが、和訳の練習を積んでおく必要はあるでしょう。 部分訳では、心理学用語に関する英語の知識はかなり重視されており、代わりに、文法や語彙において難しいものは今のところはあまり見られないようです。 むしろ基礎的な英語力が必要だと思われます。 出題される英文の内容は心理臨床に関するものが多いので、これらの領域の心理学知識があるとさらに解答しやすいでしょうし、 可能ならこういった領域の専門的な英文を読み慣れておくと、独特な表現や論理展開などにも親しみがもて、よい対策になると考えられます。
心理学
用語説明と統計の論述問題を中心にした形式での出題となっています。 分量は年度によってほとんど同じであり、問題を見たらまずは時間配分を考えてから、落ち着いて、解答に取り組んでいく必要があります。
出題傾向としては、臨床心理学領域から、それなりに高度な問題が出題されていると思います。 心理療法に関する出題はそう多くはなく、臨床心理的な理論や概念の中で、特に心理統計に必ず関係するような療法に関する知識が問われ、 難易度もそれなりに高いものとなっています。 それゆえ、ある程度の水準まで、心理統計の学習は必須のものと考えてよいでしょう。 基礎心理学領域からの出題はほとんどありません。 心理学の知識だけでなく、データの読み方のような研究能力を見る意図の設問が多いので、この方向も忘れずに準備をしておかなければ、 試験会場でまごつくことになりかねないと思われます。
英語
英文の部分和訳が中心になります。構文や表現の難しいものは、ほとんど見られず、また分量もそう多くはないので、 しっかりと適切な和訳を作り、落とさずに得点できるようにする必要があると思われますが、すべて臨床心理学に関連したトピックスが英文の内容となっています。 それゆえ、心理学の用語を英語で知っておくぐらいでないと、英文の知識だけでは分からない場合がでてくると思われます。 また、英文の要約をさせる出題もありますので、正確な和訳だけでなく、英文全体を捉えておおまかな内容をつかむ能力と、 それに臨床心理学の知識を交えて、日本語で分かりやすく簡潔にまとめる文章力が要求されます。
心理学
出題傾向としては心理療法・ユングの分析心理学・フロイトの精神分析理論を中心に出題されています。 問題は3問出題されますが、3問ともほとんどが論述形式になります。
問題の領域は、ほとんど心理臨床の実践に関わるものとユングの分析心理学、フロイトの精神分析学で占められています。 心理療法に関するものは、アセスメントや実際の治療場面におけるセラピストとクライエントの関係に関するものが多いようです。 従って、ユング理論はもちろん、フロイト派の専門用語を基礎としたかなりの程度までの知識が要求されますし、 それに付随した心理臨床の理解力を完璧に身につけておく必要があります。
3問のうち1問は、現代社会や心理臨床の場でみられる心理的問題に関し、自身の視点で論述することを要求されますから、 幅広く心理臨床の知識をもたなければならないでしょう。
英語
英文全訳の問題が2問出題されます。時間は120分で、辞書は当日貸与されます。 しかしながら、実際は辞書を使用しながらゆっくりと訳していては、時間が不足してくるのは必定です。 従って、英文全訳の能力こそが一番大きく差がつくところだと考えて下さい。 英語として難解な構文や文学的表現ばかりですし、内容も必ずしも臨床心理学に直接結びつくものばかりではなく、文化や社会、国際情勢を反映したものも出題されます。 もちろん、精神分析理論に関するものも出題されます。 それゆえ、辞書なしで速読する練習と、読み手が読んで不自然ではない文章表現力とを必要とします。 すばやい英語の理解力と全訳する練習を繰り返しておかなければならないでしょう。
心理学
出題形式としては、用語説明が中心です。 そのほかにも論述問題を選択させて記述させる形式もあり、自分にとってどれが回答しやすそうか適切に見抜けるようになっておかなければなりません。 設問の数と内容からみて、時間的に苦しくなる量かもしれませんが、一つ一つの設問に対ししっかりした基礎知識があれば解答できるレベルだと思います。
出題傾向としては、臨床心理領域関連のものが中心になっていますが、基礎分野からのものもあります。 心理療法については、精神分析に関して、フロイト理論だけでなく対象関係論など発達心理学ついてよく問われるほか、 カウンセリングや面接技法についてなどの心理療法の問題もあります。 子どもの心理臨床に関わる分野の設問も多く、知能検査、学校臨床、発達心理などの領域も押さえておく必要があります。 うつ病の疾患や症状に関するものを中心に、精神医学に関する問題も出題されています。 心理測定・心理統計に関しても出題がありますのが、基礎的知識力で解答できるレベルだと思われます。
英語
英文の部分訳が中心になります。 しかしながら、英文の量もそれほど多いというわけではありませんので、要領よく内容をつかみ和訳する練習をしておけば、それほど難解な問題だとは思われません。 ただし、英語の問題ではありますが、心理学用語に関する英語の知識をかなり重視している傾向が見て取れます。 その代わり、文法や語彙においては、比較的簡単なレベルの英文が出題される傾向があるので、普通程度の英語力である程度対応できると考えられます。 出題される英文の内容は、心理臨床、心理療法や青年期の不適応に関するものが目立つので、 これらの領域の心理学知識があると一層解答しやすくなると思われますので、この領域に関して英文を日頃から読み慣れておくと、 表現や理論展開などにも精通し、よい練習となり、さらに自信がついていくものと思われます。
心理学
設問数はあまり多くありません。 しかし、まとまった量の論述問題が必ずありますので、時間配分を間違えずに取り組まないといけないでしょう。 出題範囲は、設問が少ないこともあり、そう広くはなく、臨床心理学領域からの出題がほとんどです。 心理療法に関しては、古典的なものから比較的新しいものまで様々なものが取り上げられていますが、 細かい技法や現象について、用語説明の形式で問われることが多いと思います。 また、現場での具体的な心理臨床活動について、論述を求める出題がよくあり、 主に子どもの臨床、学校臨床、家族臨床についてのトピックスが大半を占めています。 社会心理学や、心理学の研究・実践における倫理などや、動物心理、知覚・認知、生理心理といった基礎心理系の領域からの出題はあまり見られません。 心理統計に関してもほとんど出題されませんが、心理測定・アセスメントに関しては問われることがあるかもしれません。 出題範囲が広くない上、全体的にこまかな知識や理解を問うものが多く、それなりの難易な出題ですが、 知識量で差がついてしまいますので、じっくり基礎を固めることに力を入れて、勉強を積み重ねる必要があるかと思われます。
英語
英文の部分和訳もしくは要約が中心ですが、英文の選択肢の問題や表の形式での問題も見られます。 臨床心理学や心理療法に関する内容の英文が出されており、主に基礎レベルの内容のものが多いようです。 文法や一般的な語彙としては特に難解なものはありませんが、臨床心理学の専門用語が多く含まれていますので、 正しい和訳を把握していることが必要になります。 試験時間の割に出題量が少ないので、素早く読んで大意を把握する能力を身につけるとともに、 しっかり時間をかけて、正確で丁寧な日本語の訳をつくる能力が問われることになりますから、 普段からそのような読み方を心がけて、数多くの臨床心理学関連の英文を読んでおかなければなりません。
心理学
大体例年4題出題され、1問は専門用語の説明を求められ、残りの3問は論述形式です。 また、論述形式の中の1問は、心理臨床に関して、自身の意見を述べさせる形式になっています。 限られた時間の中で完全に解答作成ができるように練習をしておかなければならないでしょう。 出題傾向としては必ず臨床心理学領域からの出題が中心になっています。 心理療法実践についての出題も用語説明の形式の外は論述が中心です。 発達障害や精神医学的な障害についての問題も出題されることがあります。 また、地域臨床分野などを考慮しないと解答作成が困難なテーマや、臨床実践上の倫理的問題など、一般社会との関わり合いを意識させるような問題も出題されます。 心理統計・心理測定に関する設問も出されることがありますので、この分野の学習も必要となるでしょう。 臨床心理学一般の知識が要求されるのは言うまでもありません。 その一方で、感覚・知覚心理、社会心理、心理学史などの設問は今のところは出題されていませんので、 領域をしぼった勉強をすることである程度の差はつけられると考えられます。
英語
今のところ、英語は臨床心理学に特化した出題がほとんどで、一般的な英語能力を問われるのはもちろんのこと、心理臨床的な英語の力が必要になってきます。 まとまった英文が提示されて特定部分の訳をさせるものもあれば、全訳をさせる問題もあり、時間配分に気をつけなければならなくなるでしょう。 単語力はもちろんのこと構文の理解力をみる設問と考えてもよいような文章も多く、 簡単な問題だとは言えませんが、時間的をかけてゆっくりと読み込む練習を日頃から実践しておけば、 試験本番においてもじっくり考えて適切な和訳を作っていくこと可能だと思われます。
心理学
用語説明中心に論述問題を絡めた出題となっています。 場合によっては、社会福祉学の領域や教育学の算問題も含むさまざまな内容での出題があります。 分量は毎年大体同じですが、問題を見たらまずは時間配分を考えてから解くことを念頭においておく必要があります。
出題傾向としては、臨床心理学領域からかなり広く出題されていると思います。 心理療法に関する出題はそう多くはなく、臨床心理的な理論や概念がよく問われており、 また難易度が極端に高いものはあまりなく、広く出題される分ある程度の水準で理解できる問題が多いようです。 心理統計・心理測定に関する設問はほとんど見当たりませんので、臨床心理学からの出題が中心を占めています。 まずは、臨床心理学の専門用語の意味をきちんと把握しておくことが何よりも求められます。
英語
英文全訳が中心になります。ほとんどが臨床心理学に関連した内容で、90分間で3題出題されます。 構文や表現はそれなりに難しいものがあり、分量も少し多めと考えてよいでしょう。 従って、限られた時間内でしっかりと適切な和訳を作る練習をしておく必要があるでしょう。 心理学の専門用語を英語で覚えておくと、明確な和訳ができないときでも内容を把握しやすくなるのではないかと考えられます。 また、和訳は正確に訳すだけでなく、英文全体をきちんと捉えて内容をつかむ能力と、それを日本語で分かりやすく正確に日本語で表現する能力が必要です。
心理学
用語説明中心に論述問題を絡めた出題となっています。 場合によっては、社会福祉学の領域や教育学の算問題も含むさまざまな内容での出題があります。 分量は毎年大体同じですが、問題を見たらまずは時間配分を考えてから解くことを念頭においておく必要があります。
出題傾向としては、臨床心理学領域からかなり広く出題されていると思います。 心理療法に関する出題はそう多くはなく、臨床心理的な理論や概念がよく問われており、 また難易度が極端に高いものはあまりなく、広く出題される分ある程度の水準で理解できる問題が多いようです。 心理統計・心理測定に関する設問はほとんど見当たりませんので、臨床心理学からの出題が中心を占めています。 まずは、臨床心理学の専門用語の意味をきちんと把握しておくことが何よりも求められます。
英語
英文全訳が中心になります。ほとんどが臨床心理学に関連した内容で、90分間で3題出題されます。 構文や表現はそれなりに難しいものがあり、分量も少し多めと考えてよいでしょう。 従って、限られた時間内でしっかりと適切な和訳を作る練習をしておく必要があるでしょう。 心理学の専門用語を英語で覚えておくと、明確な和訳ができないときでも内容を把握しやすくなるのではないかと考えられます。 また、和訳は正確に訳すだけでなく、英文全体をきちんと捉えて内容をつかむ能力と、それを日本語で分かりやすく正確に日本語で表現する能力が必要です。
心理学
出題形式は論述や空所補充が中心です。 時間配分が少々つかみにくい形で出ていますので、解けるものから解いていく方針で進めるとよいでしょう。
出題される領域は、臨床心理学が中心ですが、出題傾向には特徴があります。 臨床心理学に関して独特なのは、動作法についての出題がほぼ毎回あることですので、必ずここは押さえておいて下さい。 動作法以外にも、身体にかかわる心理療法の出題があり、他には精神分析理論や統合失調症、心理臨床の倫理的問題に関して問われることがあります。 また、発達臨床に関する設問もよくあり、主に子どもの臨床の技法や問題の理解が多く見られる一方で、老年心理に関しても出ています。 心理統計・心理測定に関する出題は毎回あり、複数問あることもありますので、対策を取っておいてください。 また、集団行動などの社会心理学領域、視知覚などの知覚・認知心理学領域からも出ています。
英語
英語の出題は、他の研究科と同一のものとなっています。 ですので、内容は心理学に関するものであることは少なく、一般的な話題についての文章が提示されて設問に答えさせる形式です。 まとまった量の英文について内容の理解および指定箇所の和訳を求めるものと、1パラグラフ程度の英文の全訳を求めるものとが中心です。 英文の難易度はそれほど高くないので、手早く読んで理解し訳す能力が問われると思います。
心理学
かなり設問数がありますが、空所補充や語句選択といった出題形式の部分が多いため、実際にはそれほど時間がかからず、 その分難易度としては高めの設問もかなり含まれています。
設問数は多いのですが、その中で臨床心理学領域のものの割合は比較的高いといえます。 心理療法関連では、日本独自のものなども含めさまざまな技法についての出題がありますが、特に精神分析や来談者中心療法の諸技法がよく問われます。 心理アセスメントについてもさまざまなものが出ていますが、知能検査に関するものが多めです。 虐待、自閉症、ピアジェ理論など発達心理に関する出題もあり、またPTSDの設問がよく見られます。 知覚・記憶・生理心理・動物心理といった基礎心理的な領域、集団心理、心理統計などについてはあまり出ていません。 特徴的なのは、古代までさかのぼるものも含めて心理学史に関するものがよく出ていること、 具体的な研究例を提示した上で考えさせる論述問題があることで、忘れずに押さえておいて下さい。
英語
数パラグラフの英文が提示され、主に内容の理解に関する設問が出されます。 また、指定部分の和訳の設問もありますが、やや文法的に難しい部分が選ばれています。 英文の内容は臨床心理学の専門書から取られていることが多く、そのため英語は訳せてもきちんと内容を理解することは難しい場合もあるでしょう。 実際の心理臨床に関する知識があると読解の助けになると思います。
心理学
設問数が比較的少なめで、論述もありますが多肢選択式の問題もよく出ており、一見すると取り組みやすそうに見えます。 しかし、出題される分野の偏りが毎回大きく変動するため、かなり準備を整えておかないと安心はできません。
臨床心理学に関する設問が大半を占めています。 精神分析、来談者中心療法、行動療法・認知行動療法といった、古典的で主要な心理療法に関してよく問われており、 広く知られてはいない技法や新しいアプローチなどはあまり出ていません。 また、カウンセリング・心理療法一般にかかわる考え方が問われることもあります。 箱庭、発達障害、ライフサイクル論といった、発達心理や子ども臨床にかかわるものもよく出ています。 統計や研究手法の基礎的な理解を問う設問も見られます。 基礎心理的な領域からは、条件づけや記憶に関しての出題があります。 知覚、思考、情動・動機づけ、集団心理などに関してはほとんど出ていません。
英語
英語は独立の試験科目になっておらず、心理学とまとめて同じ時間で実施されるという独特の試験形式となっています。 その分、出題される量は少なめで、2~3パラグラフ程度の英文の要約が出ることが多いものの、 全訳や指定部分の和訳を求めることもあり、ポイントを絞っての対策は取りにくいと思います。 英文の内容は心理臨床や発達心理に関するものがほとんどです。文法的にはそれほど難しくはなく、 辞書の持ち込みも認められるので、心理学の用語や心理学的な表現について英語でなじんでおくのが効果的な対策となるでしょう。
心理学
出題形式としては、語句説明と論述のほか、他ではあまりない独特な形式の多肢選択問題がありますので、過去問を手に入れて慣れておくと失敗がないでしょう。 また、用語等については英語で記載されていることが多いので、心理学の用語について英語を対応させて覚えておくことで差をつけることができると思います。
出題領域にはかなり偏りがありますので、的を絞って効果的に対策を進めておくことが重要です。 臨床心理学領域からは、幼児・児童の心理臨床、質問紙によるアセスメントの出題がよくあります。 また、それと重なるように発達心理学領域からもかなり出題があり、 精神分析的発達論・母子関係論やピアジェ理論など幼児の発達に関するものが大半で、また心理社会的発達理論に関する出題もあります。 社会心理学領域からは、リーダーシップなど集団心理に関するものが主に出ています。 認知心理学領域からは、記憶や思考に関して問われます。 心理統計・心理測定に関する出題が毎回ある程度の割合を占める形であり、 高度な多変量解析よりもむしろ測定の基礎や推測統計の考え方などの出題が多いので、初歩的な内容だけでも理解しておくとよいと思います。 生理心理、健康心理、福祉関連の出題はほとんどありません。
英語
英文の全訳が中心です。専門科目のほうで英語での心理学用語の知識を試している分、こちらではそういったことにはあまり重点を置いた出題にはなっていません。 英文の内容はいずれも心理学に関するもので、子どもの発達や研究技法などに関する文章がよく出ていますが、特に深い内容というわけではない場合がほとんどです。 どちらかといえば、一般的な語彙力と文法力を見る方向での出題になっていると思います。 ですので、心理学に関するものでなくても構わないですから、まとまった量の英文の全訳を多くこなして慣れておくのがよい対策になるでしょう。
心理学
論述、語句説明、空所補充、○×式などさまざまな出題形式がとられています。 選択する専攻分野や条件によって解答すべき問題が異なり、 選択しない問題の解答用紙には×を大きく記入することになっているという独特のルールがあるので、事前に理解しておいて間違わないようにして下さい。 出題範囲は臨床心理学とその周辺領域にほぼ限られます。 心理療法に関するものとしては、精神分析関連の出題が目立っており、 転移などの古典的な概念の他、対象関係論や精神分析的な母子関係論、ライフサイクル論に関する出題が多く見られます。 ロジャース派の技法や思想もよく問われます。 子ども・青少年の臨床に関する設問も多く、発達障害や問題行動、不登校などについて出題されています。 成人臨床では、人格障害の出題が見られます。心理アセスメントの考え方についても出ています。 学習や条件づけについての出題はあるものの、実験心理的な領域からはほとんど出ていません。 全体的に見て、極度に難しい問題はあまりないので、落とさずにしっかりと解答できるように基礎を固めておくことが重要でしょう。
英語
英語は独立の試験科目になっておらず、心理学とまとめて同じ時間で実施されるという独特の試験形式となっています。 また、出題形式も特徴的で、全訳や指定部分の和訳はほとんどなく、内容の理解を問うものが中心です。 その中でも、単なる全文の要約ではなく、著者の主張の読み取りや論理展開の把握など、国語の試験でよく見かけるような設問が多く見られます。 ですので、隅々の正確な和訳よりも英文全体に注意を向けての読解に重点を置いて対策を進めるのが有効です。 英文の内容は臨床心理学に関するものがほとんどで、英語力というより心理学の知識・理解を問うような設問が混じることもあります。
心理学
出題形式としては、多肢選択問題もあるものの、論述を求める出題が中心です。 ですので、設問数は少なめですが時間的な余裕はあまりなく、素早く方針を立てて書き進める思考力や論述力が求められます。
出題傾向にはかなり偏りがあるので、しっかり的を絞って対策を取ることが有効です。 臨床心理関連では、子どもの発達に関する精神分析的なテーマが目立って多く出ています。 関連する概念や理論家について、知識を整理しておくとよいでしょう。 発達心理学分野では認知発達や発達障害に関する出題もあります。 また、論述形式で問われるものとして、事例の解釈や臨床心理学のあり方に関する議論があります。 前者は精神分析的あるいは精神病理学的な深い考察を要するものが多く、後者は正しい答えが決まっているものではなく、 論争のあるテーマについて自身の考えを説得的に論じさせるもので、知識だけでは解きにくい出題です。 行動分析や人間性心理学に関する出題も見られます。 研究法や心理統計の設問もあります。知覚心理・認知心理に関する出題は時々ありますが、 社会心理、生理心理、教育心理などについてはほとんど出ておらず、脳科学や社会学、社会福祉などとの境界領域に関わるものもまず出ません。
英語
英語は、まとまった量の英文における下線部の和訳と全体の要約とを問う形式での出題が主にされています。 英語は他の専攻と共通の出題のため、心理学に関する内容の英文はあまりなく、 国際関係、自然環境、文化などについてのものが中心で、心理学に関するものでもあまり心理学的な専門知識を要するものはなく、 人間についての一般的な話題が扱われます。 英文のレベルとしては、文法力、語彙力とも問われるような、比較的難しいものとなっています。 内容に関する知識ではカバーしにくい出題なので、地道に英語力を固めておく必要があるでしょう。
心理学
出題形式は独特で、○×式、用語の一問一答、論述が含まれ、ごく簡単な統計計算が出ることもあります。問題の数は多めで、また心理学と英語とがまとめて同一の試験時間にて扱われるため、時間配分に気をつける必要があります。
出題範囲は臨床心理学領域が中心です。条件づけの基礎理論を含め、行動療法や行動分析、認知行動療法に関する出題が多いことが特徴的といえるので、必ず押さえておいて下さい。心理療法関連では、来談者中心療法や人間性心理学に関するもの、遊戯療法や箱庭など子どもの臨床に関わるものもよく出ています。DSMに記述される精神障害の出題も多く、特に不安や身体症状を特徴とするものの出題が目立ちます。アセスメント関連では、主に投影法の検査や、治療効果測定の考え方について問われます。また、地域精神保健など社会臨床的なテーマの出題もあります。発達心理学領域では主に乳幼児や青少年に関するものが、社会心理学領域では社会的認知を中心に、出題があります。感覚・知覚、動物心理、思考や言語などの認知心理学、集団心理についてはほとんど出ていません。心理統計に関しては、基礎的な理解が問われます。論述式の設問は、事例解釈や自説を展開させるものは出ておらず、主に研究計画に関するものとなっており、統計知識や科学的思考力も含めて問われるような内容であることを意識して対策を取って下さい。
英語
英語は、心理学と同一試験時間内でまとめて出題されます。出題形式は、短文の和訳、数パラグラフの英文の内容理解、短文の和文英訳となっています。英文和訳は、心理学や健康に関する内容のものが多いものの、心理学用語の知識というよりは英語の文法力や語彙力を問われる出題になっています。英文の内容理解は、語数を指定して要約をさせることが中心です。和文英訳の出題があることが特徴的で、こちらは特に英訳しにくい文というわけではなく、基礎的な文法力や心理学用語を含む語彙力が主に求められます。なお、設問文が一部英語となっていますが、事前に知ってあれば慌てることなく済むものと思います。
心理学
出題形式は、論述と語句説明がほとんどです。選択形式の出題が多いため、少ない設問にしっかり時間をかけて整った解答を仕上げることが求められます。
出題範囲は多岐にわたっていますが、特徴的な傾向がありますので焦点を絞って対策を取るとよいでしょう。 臨床心理学領域では、心理療法関連で出る領域に偏りがあり、古典的精神分析と、行動療法ないしは認知行動療法についてよく問われます。 アセスメント関連では、個別の技法の出題はあまりなく、アセスメントの選択法や倫理などについてよく出ています。 不安障害や発達障害についての設問も見られます。ピアジェ理論など子どもの発達や、動機づけ、視知覚などの出題がよく出ています。 また、生理心理学や脳研究に関するものが多く見られ特徴的です。 もう一点特徴的なのは、研究計画を立案させる論述問題が多く出ていることで、普段から慣れておく必要があります。 心理統計や心理学の方法論についても出題されています。
英語
ほぼ毎回、数パラグラフ程度の英文に対して、内容の要約を求める出題となっています。 英文全訳や和文英訳、空所補充はまず出ていません。英文の内容は臨床心理学に関するものが大半で、子どもの臨床や医療領域関連のものがよく出ています。 心理学の専門書からの英文がほとんどであり、文法的にはそれほど難しくはないものの、ある程度の心理学知識や語彙力がないと内容をつかみにくい場合もあります。 一文一文の正確な読解というより、全体に手早く目を通して内容を把握するような読み方に習熟しておくのが、よい対策になるものと思います。
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